こころかんのミーティングでは、話し合いに入る前に「チェックイン」をする。今の気持ちや近況をひと言述べるあれである。この時間をあえてとることで、メンバー同士の相互理解がうまれ、ひいては全体の生産性向上が期待されるという。ワークショップや会議でご経験のある方、チェックイン慣れしてる方もけっこういらっしゃるのでは。
調べてみると、通常このチェックインというものは、1人20秒ぐらいで次に進むものらしい。じっくり話して1分程度だそうだ。ひるがえってうちのチェックインは、1時間半ぐらいかかる。5名いると、1人のチェックインに平均18分かかっていることになる。あと、毎回誰か泣く。
ひと言そのものは、そんなに長くない。それに対しフィードバックや深掘りがはじまると、長い。「気持ち」について語り合うことが好きな集団なので、ついつい熱くなってしまうのである。気づいたら、午前中はチェックインで終了、という日が増えてきた。
相互理解は深まりまくっているけれど、肝心の作業が進まない。だからまた集まるのだが→集まるたびに、各々気持ちのシェアが始まる→また進まなかった→再び集合、という悪循環に陥りはじめた。チェックインの肥大化である。本来生産性をあげるためのチェックインが、生産する時間を侵食してしまっていたのだ。
ついに先日、代表が宣言した。「チェックインで気持ちを聞くのはやめます!」
みんなもう、自分の気持ちは十分話せるから。だから、この段階は卒業しよう、と。
結果この日のミーティングは、ここしばらくで1番の生産性だった。
気持ちの吐露によるスッキリもいいけれど、正当に仕事しきった時の爽快感はまた格別。本分を忘れてはいけない、と反省した回でした。
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