心のフタ

「オープンに話す経験を積むことが、心の傷を癒す助けになる」

ダイアナ元妃の追悼番組で、ウイリアム王子が語られた言葉。


ダイアナ元妃が不慮の事故で亡くなった20年前、15歳と12歳だった兄弟。

弟のヘンリー王子にいたっては、見て見ぬ振りをすることにして、全ての感情をころし、

母の死を整理していたのだとインタビューで語っています。28歳になる頃には、彼が苦肉の

策として導き出したその方法も限界を迎え、カウンセリングを受け、「母の死に対する哀しみ

や苦しみを人に話すこと」で彼はその苦しみを開放していったようです。

現在では、兄夫妻と共にメンタルヘルス慈善団体「Heads Together」を立ち上げ、「周りに

話すことでメンタルヘルス(精神的健康)の問題を克服しよう」と言うメッセージを掲げ、精

力的に活動されています。


「苦しんだっていいんです。そのことを周りに話せる限り。それは弱さではありません」

「弱さとは、問題を抱えながらそれに目を向けず、解決しようとしないことです。


ヘンリー王子のメッセージです。彼らのようなショッキングな出来事を経験をせずとも、多か

れ少なかれ私たちも心の内を隠してしまいがちなのではないでしょうか?

かく言うこころ館研究員である私吉田も、自分は人に隠してることなどさほどなく、割とオ

ープンな人だと勘違いして生きてきたこと半世紀。。最近になりやっと心のフタを開け人に

話すことへの抵抗がなくなりました。いやウソです。溜め込み過ぎていて、どうにも溢れてし

まって勝手にフタがぱっかーんと開いてしまった、というのが正しいでしょうか。(笑)

目を伏せていた見たこともない場所には、未知との遭遇が待ってるような怖さがあったけれ

ど、踏み入れた先には別段想像してたような怖いものは何もなく、開けてその正体を見てし

まった後はびっくりするほどスッキリとして、どれだけそのことが今まで自分の人生の足かせ

になっていたのかがわかりました。『なぜこんなことを隠したかったのだろう…恥ずかしい

と思ってたのだろう…。』と、今となっては、わかりません。



先週日曜日から始まった『わたし研究室第一期』でも参加者の

心のフタが少し開きました。(^ ^)

今回は6名の女性たちが参加されています。

参加の動機と共に抱えているまだ整理できていない気持ちを、まずはしるらないカードにな

ぞらえて意味付けし順番に話します。


自分のことを知るためのワークシートにも取り組み…

シートで整理した自分のことを、グループでシェア。

無意識に隠している感情も、人に話してみれば案外に「あれ?」と不思議に整理ができてス

ッキリできたりするもの。話すうちに皆さんの表情がどんどん変わっていきます。

『話していいよ』という空気に、なぜか涙が溢れてしまう人も…

講座が終わる頃には、最初のこわばった面持ちは何処へやら…

子どもみたいな顔になり皆さん帰って行かれました。

自分の心の声に耳を傾けること、そして誰かに心の内を話すことは自分を喜ばせ、自分のこ

とを知るための有効な手段。(╹◡╹)


※「わたし研究室」次の第2回目の講座は8月19日(土)です。

途中からのご参加も若干名承っております。ご興味を持たれた方はお問い合わせください。


E-mail:info@cocorokan.org  

Tel:075-595-8508(担当吉田まで)



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