ぬかどこ

こころかんは”ぬかどこ”である。という話になった。

話の発端は、先日実施したキャリアデザイン講座のふり返り。史上最多数となる4名の見学者に恵まれた回だった。新しい方が興味を持って足を運んで下さるのは本当に嬉しい(お問い合わせ、いつでもお待ちしています)。一方で見学とはいえ、既にできあがった空気の中に入ってもらうことになるわけで、内輪ネタもまあまあ多いし、疎外感をうけないだろうか、3時間飽きずに過ごしてもらえるだろうか…と運営的にはやや不安でもあった。

結果的に今回それは杞憂だったけれど、今後もご新規さんが増えてくるとすると、進んでいる講座への途中参加は厳しくないか?という意見が出た。かといって、新しい人が来るたびに初めからレクチャーしていくのも現実的ではない。ではどうしたらいいだろう…
その流れで出たのが、こころかん「ぬかどこ」説だった。

今回来ていただいたみなさんは、何でおハツでもなじんでいただけたのか。それは、受講生たちが今ほどよく”発酵”していて、講座全体が”ぬかどこ”状態になっていたからではないかと。肩ひじはらない姿勢で、全身でひとの話に耳を傾ける(=傾聴)が当たり前になった環境。息を吸って吐くように、気持ちをさらけ出しちゃう人々の集団。

この”ぬかどこ”に漬かれば、初めて来た人も、帰る頃にはほどよく”浅漬け”になるんじゃないだろうかという仮説、これがこころかん「ぬかどこ」説である。

だからこの講座は誰でも出入り自由な場にすればいいし、それができる場力もできている。そういう結論になった。

それ、とてもいい!と沸きたちながら、まかないの鶏唐揚げをつつくランチタイムだった。

こころ館はぬかどこ。

一般社団法人こころ館(http://cocorokan.org/)のスタッフが綴る日々の記録など。お問い合わせはinfo@cocorokan.orgまで。